活火山と人が共生する、
大自然がつくった学びの宝庫 桜島
錦江湾(鹿児島湾)に浮かぶ桜島は、鹿児島のシンボルといわれています。
高さは1,117m(北岳・御岳)、面積約80km2、周囲約52km。
北岳・南岳の2つの主峰からなる複合火山です。霧島錦江湾国立公園に指定されています。
以前はその名の通り「島」でしたが、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられ、大隅半島の一部となりました。活火山の壮大な景観と豊かな自然の恵みは、訪れる人々の知的好奇心を刺激する学びの宝庫となっています。
桜島の基礎知識
桜島は鹿児島県を象徴する存在で、縄文時代から人々が生活していたといわれます。
噴火による被害を受けながらも、この地で人々が暮らし続けてきたのは、
温暖な気候と火山灰が育む豊かな土壌の恵みがあったからこそです。
現在も約3,600人が暮らすこの活火山は、霧島錦江湾国立公園の一部であり、『桜島・錦江湾ジオパーク』としても知られています。
その魅力は世界中から観光客を引き寄せ、豊かな自然と火山の迫力を間近で体験できる特別な場所となっています。
桜島の誕生から現代までの
ストーリー
約2万9千年前の巨大噴火から始まった
約2万9千年前の巨大噴火で出来た姶良カルデラに海水が流れ込んでできたのが錦江湾(鹿児島湾)で、それから3千年後に姶良カルデラの海底噴火でできたのが桜島です。
桜島は、誕生以来17回の大噴火を繰り返し、現代の姿となりました。
現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返しています。
火山とともに暮らす
縄文時代から人々はこの地で生活をしていたそうです。大噴火や土石流など、火山災害を受けながらもこの地に住むのは、火山のもたらす恵みがあるから。
桜島大根や桜島小みかんといったおいしい農作物、日々の疲れを癒やす豊かな温泉、山や集落の美しい景観は、火山の恵みと言っていいでしょう。現在の噴火も日常生活の一部。桜島の人々は、火山と共に暮らしています。
世界中から人々が訪れる桜島
海を挟んでわずか4kmの場所には、60万の人口を抱える鹿児島市街地。市街地よりフェリーでわずか15分というアクセスの良さも魅力です。生きた火山を一目見ようと、日本はもちろん、海外からも多くの観光客が訪れます。
噴煙を上げ続ける桜島の姿は、多くの人々を魅了します。溶岩原や展望スポットを見学すれば、非日常の景色に驚くことでしょう。
眺める場所で形を変える桜島
桜島の形は、見る場所によって大きく変わります。北岳と南岳という二つの火山が結合してできた複合火山です。
桜島の風景といえば、鹿児島市の城山展望台からの眺めが有名です。西側(鹿児島市)からは、横に広がったどっしりとした姿が見られますが、北側(姶良町)や南側(垂水市)からは、美しい富士山型のシルエットを楽しむことができます。
もっと桜島について
学びたい方へ
桜島についてもっと学びたい方は、ぜひ、桜島ビジターセンターへお立ち寄りください。
模型や展示を見れば、桜島の噴火の歴史や植物の移り変わりがよく分かります。
シアタールームの大画面で見る映画(英・中・韓の3カ国語字幕付き)には、桜島の魅力がぎっしり。
桜島火口のライブカメラや、リアルタイムの地震計データ、
今日までの噴火・爆発回数なども展示しており、桜島の"今"がわかります。
桜島の椿油、桜島に関する資料・本も販売中。
桜島のお土産・特産品、
観光情報が満載!
「みんなの桜島」は、NPO法人桜島ミュージアムが運営する、桜島の観光情報を発信するサイトです。
桜島観光の計画に役立つ情報はもちろん、桜島の魅力を幅広く、そして深く掘り下げ、噴火の歴史や活火山ならではの特別な体験をわかりやすくご紹介。
桜島についてもっと知りたい方におすすめです。